胃がん検診について
がんによる死亡者数をみると、胃がんは、男性第3位、女性では、第5になります。
がんの罹患率(罹りやすいがん)では、男性第3位、女性第4位です。
胃がんの原因については、喫煙や食生活、特に塩分の過剰摂取や野菜、果物の不足、ヘリコバクターピロリ菌の持続感染などが指摘されています。
画像診断技術の向上やピロリ菌の除菌が行われるようになり、早期に発見される胃がんが増えてきましたが、依然として死亡率も高い状態です。
初期の胃がんには、症状が現れないことが多いと言われています。
死亡者数が多いがん 2021年
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1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
男性 |
肺 |
大腸 |
胃 |
膵臓 |
肝臓 |
女性 |
大腸 |
肺 |
膵臓 |
乳房 |
胃 |
男女合計 |
肺 |
大腸 |
胃 |
膵臓 |
肝臓 |
国立がんセンター情報サービス[がん登録・統計]
罹りやすいがん 2019年
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1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
男性 |
前立腺 |
大腸 |
胃 |
肺 |
肝臓 |
女性 |
乳房 |
大腸 |
肺 |
胃 |
子宮 |
男女合計 |
大腸 |
肺 |
胃 |
乳房 |
前立腺
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国立がんセンター情報サービス[がん登録・統計]
検査方法は?
内視鏡検査:画像検査

食道、胃、十二指腸の粘膜を直接カメラで観察をします。
当院では、最新の経鼻内視鏡システムを導入しています。
胃X線検査:画像検査

最も一般的に行われている検査です。
食道、胃、十二指腸をバリウムを飲用して観察します。
専門技師が撮影を行い、医師による二重判定を実施します。
ABC検診:採血検査
血液中のペプシノーゲン濃度の測定(胃粘膜の萎縮の程度)とヘリコバクターピロリ菌の感染の有無を調べます。採血結果により、胃がんのリスクを調べます。血液検査で判定するために体の負担は少ないです。
ピロリ菌感染が判明した場合には、除菌をすることにより胃がんの発生リスクを低くすることができます。しかし、低リスクと判定されても胃がんにならないわけではありません。
早期の胃がんを診断するために
定期的に検査を受けることで、早期発見の感度を高めることができます。