肺がん検診について
肺がんは、日本で死亡者数が一番多いがんです。男性は、第1位、女性は、第2位です。
肺は、呼吸を行い血液に酸素を取り込む臓器です。上半身の多くの部分を占めます。
タバコや受動喫煙などにより、肺の細胞の中にある遺伝子に傷がつきがんを発症します。
初期の段階での症状は乏しく、死亡率が高い肺がんを早期に発見するのは難しいと言われています。
肺がんには種類があります。小細胞がんや喫煙者に多い扁平上皮がん、女性に多い腺がんなどがあります。
また、肺には、結核を代表とする感染症や肺気腫など多くの疾患が発生します。
死亡者数が多いがん 2021年
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1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
男性 |
肺 |
大腸 |
胃 |
膵臓 |
肝臓 |
女性 |
大腸 |
肺 |
膵臓 |
乳房 |
胃 |
男女合計 |
肺 |
大腸 |
胃 |
膵臓 |
肝臓 |
国立がんセンター情報サービス[がん登録・統計]
検査方法は?
胸部X線検査:画像検査
最も多く行われている肺がんを診断する一般的な検査です。感染症なども診断します。
当院では最新型のFPD装置(平面デジタルX線検出器)を用いて検査を行います。
低線量肺がんCT:画像検査
胸部全体の断層像を撮影します。胸部X線検査で発見しにくい早期の肺がんを見つけることが可能です。肺気腫や感染症、肺以外の胸部臓器についても観察できます。
当院では、0.5mmスライスのボリュームデータを収集し1~2mm間隔で画像を診断します。光の量を抑え(低線量)高画質な画像を提供します
喀痰細胞診
痰に含まれる成分や組織を調べ、がん細胞が含まれてないか調べます。1回の検査では、がん細胞が検出できないことがあり3日連続で痰を採取します。
腫瘍マーカー:採血検査
がん細胞により体内で特徴的な物質が増加します。その物質を血液データから判定を行います。がん以外でも高値になることがあります。
肺がん腫瘍マーカーとして以下のものがあります。当院では、以下の腫瘍マーカーをおすすめします。
CEA |
腺がん |
シフラ(CYFRA21-1) |
扁平上皮がん |
SLX (オプション検査になります) |
腺がん |
※肺腺がんは、肺がんの60%を占めると言われています。発生頻度は、喫煙率の低い女性が多く、女性の肺がんの約70%を占めます。年々増加しています。
当院でおすすめする肺ドックについて
肺ドック |
低線量肺がんCT・CT肺気腫検査(肺容積計測検査)、 喀痰細胞診(3日法)・2種類の肺がんについての腫瘍マーカー 呼吸機能検査 |
ドックオプション |
低線量肺がんCT・CT肺気腫検査(肺容積計測検査)・CT内臓脂肪検査
※人間ドック、レディースドックコースには、 喀痰細胞診(3日法)・2種類の肺がんにつての腫瘍マーカー 呼吸機能検査がすべて含まれています。 |
CT単独受診 |
低線量肺がん 早期の肺がんの発見を目的とした検査です。 |
早期の肺がんを診断するために
複数の検査を組み合わせて受診することが重要です。
定期的に検査を受けることで、早期発見の感度を高めることができます。