子宮がん検診について

「子宮がん」は大きく分けて「子宮体がん」と「子宮頸がん」の二種類に分類されます。「子宮体部」とは多くの人が「子宮」と言われて思い浮かべる、胎児を育てる場所です。そして「子宮頸部」は子宮の入り口付近。子宮体部を固定する役割を持ち、血管やリンパ管の出入り場所となります。「子宮がん」のうち約8割を「子宮頸がん」が占めています。「子宮がん」を早期発見するための検診が「子宮がん検診」です。
子宮細胞診
子宮内の細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞などの異常がないかを調べる検査です。痛みもほとんどなく、時間もかかりません。
当クリニックでは採取を専門医が担当しますから、的確な場所の細胞採取が可能になり、精度の高い検査となっています。
子宮超音波検査硬いものにあたるとはね返ってくる超音波の性質を利用し、体内の様子を画像化する「超音波画像装置」を用います。痛みがないのはもちろん、X線ではありませんから、子宮部に利用しても安全であることが特徴です。
この方法を用いることによって、がんのみならず、筋腫の有無など、子宮の状態を把握することができます。
子宮がんは早期に発見すれば、完治する可能性が非常に高い病気です。子宮がん検診を受けることで、自覚症状が全く現れない早期の段階で発見することが可能です。とかく婦人科の検診は敬遠なさる方が多いのですが、上記のように検査は苦痛のないものばかりです。ご自身のため、ご家族のため、1年に1回ご自身のからだを観察する習慣を持ちましょう。